従来、自動車の内外装部品や家電製品、装飾用品に使用されていた「六価クロムめっき」は、その使用工程において、有害で強酸化物質である六価クロムを高濃度で含有するため、作業者への健康被害が懸念されていました。欧州では、REACH規制により六価クロムを使用した装飾めっきは、2017年9月以降、業界団体ごとに使用可能期限が設定され、近い将来、全面使用禁止となります。
この代替技術として、マクダーミッドの「三価クロムめっき」は、これまで用いられていた六価クロムめっきと遜色の無い仕上がりを提供できるばかりでなく、デザイン性を高める色調の『トワイライト』、さらに‘漆黒調’の三価クロムめっきもレパートリーに加入致しました。また、ロシア地域で問題となっている融雪塩害(凍結防止散布塩化カルシウムによる腐食)に対応した、自動車の外装部品用プロセスとして『CP-200』(TriMac CP-200)、がございます。また、クロムめっきでは技術的に不可能と言われていた、バレルめっきも三価クロムで実現できるようになりました。
主な特長
- 発ガン性物質である六価クロムのミストを含まないため、作業環境の改善が期待できる。
- 六価クロム浴の約1/2の電流密度でめっきができるため、電力使用量の大幅な削減が期待できる。
具体例
ある光学機器メーカーでは、これまで「六価クロムめっき」により、製品のパーツを処理していましたが、環境保全や作業者の健康に配慮され、弊社の「三価クロムめっき」を導入していただきました。完全に六価クロムフリー工程となり、導入に尽力いただいた方から「作業環境の改善ができて、クリーンなめっきラインを社内・社外の方に自慢できる」と大変ご好評をいただいております。
マクダーミッドの三価クロムめっきプロセスは、世界中の企業様からご愛顧をいただき、業界No.1のシェアと実績がございます。